ローラーのシャフト抜き取り
お客様のお困りごと
食用油製造工場で使用されている、アメリカ製の機械に、原材料である綿実を粉砕する鋳物製のローラー
があるのですが、
そのローラーのシャフトへの過荷重・疲労により、シャフトが折れて、その折れたシャフトを抜こうとすると、シャフトが焼きばめされているので、焼きばめ部分が離れず、他の部分がねじり引きちぎられて折れてしまい、その折れたシャフトを取り出せなくて、困っていました。
シャフトとは、機械の動力伝導用の、回転する丸い棒のことを言います。
ケイ・エイチ工業からの解決策
まず、お客様から、折れたシャフトがついたローラーをお預かりし、
そのシャフトに合うように、
写真をご覧いただいているように、寸切り棒を4本立て、フランジを入れます。
各寸切り棒とも、フランジの両サイドには、ナットを入れておきます。
そのように準備した上で、
次に抜きたいシャフトを温めていきます。
その温め方の様子は、
以下の通り、ご覧になられます。
温めては温度を計ります。
適正な温度になりましたら、
今度は、少しずつ、手前側のナットを緩めていきます。
次に、シャフト側のナットを締めていきます。
そうすることで、徐々に、焼きばめされていた折れたシャフトが、引き出されてきます。
ゆっくり、ゆっくり、徐々にナットを緩めては締めて、引き出していきます。
ゆっくり、ゆっくり。
もう少し。
これで、100mm、抜け出せました。
そのようにして、ゆっくり引き出したシャフトは、いつしか抜けます。
折れたシャフトを、ようやく抜け出せました。
焼きばめされたシャフトが抜け出せなかったり、途中で折れてしまってお困りの方は、お問い合わせください。